楽天日記が恒例のメンテナンスに入ったし、どちらかというと、こちらのブログのほうが気持ちを楽にして書けるので、母の近況を主に書いておく。

前回母の圧迫骨折心配なりとの内容で終わりにしてあったが、ただいま母はたとえばトイレにゆきたいという時、私などの介助を得て、しっかりした足取りで歩けるし、用足しも完全にとまではゆかぬものの、ある量きちんと便器に済ませている。
そこまで驚異的に回復した。

それでも母の手を引いて歩くとき、高齢の母親を持つ人ならば皆ほぼ同じ思いだろうが、ずいぶん背丈が小さくなり、何となく体重も軽くなった感じで、言葉に尽くせぬ哀感を覚えずにおれぬ。

当の母本人は、己れの置かれた立場を憂えるなどということはあるまいが、それでもめっきり老け込んだ挙止いちいちに視線をくれて、可哀想だと思う気持ちをぬぐえないのである。

私がまだあらゆる面で幼く、心もとない様子だった頃、母はいろいろ面倒をみてくれたが、今やつかの間と思われることながら、立場は逆になっている。

そんなことを暮夜ひそかに思っていると、階下へゆき、ベッドに横たわる母の頭をなでて上げたくなる衝動にかられることがある。

子が先立つ逆さまは、母親にはこれ以上ない悲しみであろうが、子にとってみれば、かつて優しく頼もしく、私を育ててくれた母の老いを見るのもつらいものなのである。

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