24日、金曜日夜中に引き続き、25日土曜日の夜中も、母は足のひざ周りあたりをおさえて痛がった。

正確には24日夜中というのは、25日夜中だが、自身にわかりやすいよう、このように書く。

しかもその痛がりようは、昨夜より今夜半のほうがひどく、すっかり細くなった両手をベッドの手すりにかけて、思い切り伸ばし、遂にベッド上に上体を起こすほどの痛がりかただった。

この25日夜半、遅い夕飯を終えて昨夜と同じく様子を見にゆくと、母は案の定目をあけていたが、ほどなく「痛い、痛い」と間断なく襲い来る痛みに耐えがたいようだったので、私はおろおろしてしまった。

ところが母自身が「起きちゃってみようかな」と言うので、私もベッドの上部をアップした。すると母は先ほどのように、ベッドに半身を背筋を伸ばすように起こして、なおも痛がった。

母に申し訳ないことを書くが、このような時、母はつかの間認知症ではない。
痛がりながらつぶやく言葉など、全くかつての元気な頃の母の口調であり、言葉遣いである。

そのうち何とか母は余り痛がらなくなり、力が入っていた肩も楽な感じになり、ごく普段の雰囲気になったので、私はノドが渇いたかと問うと、渇いたよと答えるので、カルピスを100ccほど用意すると、あっという間に飲み干した。

しばらくして「お母さん、ためしに横になってみるかい」と問うと、うなずくのでベッドを下げると、まもなく穏やかな顔つきになり、私が額に手を当てているうちに、軽い寝息を立て始めた。

ただいま母に施している介護行為の幾つかは、ほとんど役に立っていないと推測する。
本当の医療行為以外は、適当なところで打ち切りたいのが私の本心だ。


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