訣別せり

2005年1月28日
ほんの少し前、戦前の唱歌「桜井の訣別」を語り合ったのが夢のようである。
ここは、もはや日記の隠れ家ではなくなった感があったが、アクセスに変化が認められないので、さすがに楽天日記には書けないことを書く。

夕子と名乗る女がただ一人しかも長く続いた交際相手だったが、ゆえあって、訣別となった。
ひらたく言えば私がフラれたのだが、この一語で済ませられる訣別ではなかった。

さすがにお互いの生活がからむことゆえ、つまびらかには出来ぬが、もはやこれにて遂に別れとなった。
お互いの年齢が年齢なので、若い頃なかなか消せなかった未練というものは余りない。

今度こそ私も望んだが、望まずとも夕子が引越し先の情報一切を明かさぬと約束した。告げたと言い換えても良い。
ただ、彼女の名の楽天日記は閉鎖せぬと約してくれた。

私はメールアドレスをかえて、何もかも個人情報が不明になるよう頼んだ。私たちが契約しているトーカイというプロバイダーでは、既に二つまで無料でメールアドレスを持つことが出来る。楽天日記は彼女の旧アドレスのまま放置される。

私は仕事の都合で現アドレスの変更はわずらわしくなるので、変更しない。
楽天日記では、まだまだ元気を装うことが出来る。
その泰然自若たるさまが、彼女の今回の心変わりにつながったとだけ、ポツリ教えられたが、余り真意はわからない。

わかろうとするも未練と思い、私も心境変化の理由を問いただすことをしない。
ただ、彼女が私に訣別を示唆した書き込みがあったので、一旦アップしたあと、楽天日記の書き込みをコピーしてみる。

Re:アクセス記録表示の表示(01/26) くノ一さん
ごふさたしていますね、お互いに。
まあ、それにしても、よくいろいろなテーマが毎日浮かぶものですね。

それに、最近の楽天日記は前のようにワードに下書きして、推敲して、それからアップというやり方を余りしなくなりましたね。
これも「第二の風」の表れでしょうか。

とうとう「メル友」になりましたね。
心境変化、確かに承知致しました。
お互いあすのことはrainbowmaskさんの口癖の通り、一寸先は闇ということでしょう。

冬本番は例年通りならば、二月です。
お互い体に気をつけて春を待ちましょう。
いえ、rainbowmaskさんはムカデが出る季節が嫌いだから、複雑な思いでしょうか。
では、失礼致します。(2005.01.26 16:37)

さすがの鈍感な私も、常と異なる書き込みの雰囲気に尋常ならざるものを覚えていた。
直接問いただす、問い詰めることは必ずするまいと思うとは書いたが、推測はしてみる。

なに、彼女の文面にこそ、むしろ私に心境変化があったことを記してある。つまり訣別の暗示は私からであり、彼女はここで決意し、同じ心境に至ったと解釈すべきである。

私は彼女を必要としなくなったのである。それをこのところのお互いのぶさたから薄々感じ取りつつあった夕子が、あるいはいささかの淋しさを思い、そして、数十年間一人暮らしに甘んじてきた過去を振り返り、第二の人生に臨まんとして、まず私との長年のつかず離れずの縁に終止符を打ちたいと思ったのだと察しられる。

彼女は私から離れ、楽天日記を置き土産として、登録のみ継続することとなった。
夕子の楽天日記は本人不在の空き家同然である。
今書いている内容をそのまま楽天日記にもアップしようかと一度は考えたが、中止する。

過去、彼女との様々なやりとりを数多くつづって来たが、もはや彼女は私の楽天日記に登場しても、かつてのように交流相手たちから注目されることもなくなった。
彼女は平成15年開設の私の不人気日記の年内一万件アクセス達成を助けてくれたが、このところの二人をテーマとした日記のアクセスがのびないことに、ややがっかりしていた。

更に私がマイペースのテーマで日記を書くようになったのをずっと見続けた結果、自分の役目は終わったのだと思うと共に、私が彼女に余り意を寄せぬようになったのを敏感に感じ取った。

私は必ずしも気分さっぱりとしたわけではないが、二人の危うい仲をつなぐ大きな力となり続けた楽天日記に、彼女の活躍の場はなくなった事実を悟って、二人をつなぐ糸は急速に細くなったと判断したようだ。

既に今、彼女は更なる引越し先をさがして、またも忙しいようだ。
あと何日間、今の住まいにいるかはわからないが、私も必ず会うまいと決心した。

私も独身主義を決意した。彼女も決意した。
これは仲がこじれてトラブルに発展した挙句の別れではない。
最後にここで訣別の意を表しておく。
夕子よ、これで本当の訣別だ。
体に気をつけて、長く息災でいていただきたい。

長いあいだ、私の相手をしてくれて、ありがとう。
なお、君の日記は、私の気持ちの整理がついたら、閉鎖するかも知れない。
楽天日記そのものには訣別のことは書かないが、閉鎖すれば、あるいは交流している何人かには気づかれるだろう。

それで良い。
ともかく、いつまでも元気で暮らして下さい。
持病も抱える身となったけれど、これは万全を期しているとは思うから、余り心配しなくても大丈夫と思うが、くれぐれもご自愛下さい。
ではこれでお別れだ。さよなら。

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