たかはしさんからの返信メールの意外
2005年1月5日50づらさげて、こんなことは今さら書きたくない。
ただ、たかはしさんという気の練れた大人の男に巡り会った奇跡をつづりたかった。
もはや、私の書き込み「手塚神話のタブー」のことなど、どうでもよい。
所詮、子供だましのロボット漫画を描いた一漫画家のことだ。
私は手塚治虫など、どうでもいい。
大事なのは「人間はプライドの動物だ」と断定していた私の思想を崩すたかはしさんが現われたことだ。
多くがプライドを持つ。
手塚神話の内容の是非について、私が主張し、百万言を費やして己れの一分を通そうとしても、相手にも言い分がある。
否、その前にメンツというやっかいなものがある。
交流が断絶し、それまでの仲が水のあわになるのは、双方の思想をとことん闘わせる前に、お互いのプライドを先に出すからだ。
だが、ここにただ一人、プライドをほとんど抑えあるいは出さずに、理性と寛容を以て臨んだ人がいた。
私はあまりの意外なことの展開に、今以て信じられない。
だからこそ、アトムのことなど、どうでもいいと不承するようになった。
先に書いたように、蒸し返すなら言い分はある。
だがそれをたかはしさんに訴え直さんと委曲を尽くすのにほねをおったところで何になろう。
くだらぬロボット漫画のことに終わるのみで、得るものは何もない。
私はたかはしさんからの返信メールを読んだあと、手塚治虫に関するお互いの見解のズレを認める文面には気づいたが、もはやそれを覆い尽くして余りあるたかはしさんの寛容に心を動かされた。
以下、返信文である。
ホーネット 様
いつもお世話になっております、「懐かし掲示板」の管理人のたかはしです。
メールをありがとうございます。
私がホーネットさんを怒らせたのであれば、心からお詫び申し下げます。
反論は入らないとのことですが、反論するつもりは毛頭ございません。
(反論する言葉も浮かびませんので)
正直に申せば、このたびの理解できない状況に遭遇してとまどっております。
> 私がいったい何を言いすぎたのか、いまもって理解に苦しみます。
私は、ホーネットさんが「言い過ぎた」とは申しておりませんし、
その様な意図もありませんが、もしそうとられるのであれば、
納得させる言葉が足らないのと、私の精神がおろかなのかもしれません。
カキコミされた内容に対して、なんら苦情も申し上げてはおりませんし、
また、何に対してそのようにお怒りなのかもわかりません。
私のそのような察しの悪い、稚拙な愚かさに対してのお怒りなのでしょうか?
> それらはすべて徒党を組み、又は衆をたのんだ袋だたきです。
ホーネットさんを袋叩きにした憶えもありませんし、
私はどなたとも徒党を組んではおりません。
そう感じられたのはこれも不徳の致すところです。
> 漫画家ふぜいにことごとく先生と言わねばならぬムードは異常世界にほかならず。
先生と言っているのは私だけで、友人同士でも「君」「さん」と言う程度で
申し上げているのです。
ホーネットさんに漫画家や映画監督、音楽家など全ての方に対して
「先生」というように強要も、お願いもいたしておりません。
まして、漫画家や映画監督、権力者に対しても媚びる気持ちもいっさいございません。
ただ、芸能人にしても、呼び捨てするのは失礼ですので、
「さん」などを付けるのは最低の礼儀かと思い付けているのです。
私は手塚治虫先生は尊敬しておりますが、崇拝はしておりません。
それは円谷英二監督、黒澤 明監督、長島茂雄監督など、
多くの方に対しての気持ちとまったく同じです。
> これでもし私に謝罪する度量があらば、私もあの書き込みに対する無礼は許容しますが
私の意図と違いホーネットさんに不愉快な思いをさせたのでしたなら、
ここに心から謝罪申し上げます。
> 友人曰く、「PC世界は所詮見知らぬ同士のお友達ごっこ。気にするな。笑い飛ばせ」。
> しかし、この不健康な世界のことで、被害者に置かれたまま、
> 「あはは」は無理な注文。
お友達のそのようないささか人間性をバカにした物言いもあんまりかと思いますが、
所詮は考え方の違いだと言われればおっしゃる通りです。
> お心を入れ替える時のみ、返信願いたく、その反対の時は無用。
心を入れ替えるというのは、正直どの様にふるまえとのことなのか理解できませんが、
少なくとも、ホーネットさんに限らず、多くのみなさまに対して
無礼にならないようにと、引き続き心がけさせていただきます。
また、繰り返しになりますが、
私がホーネットさんを怒らせたのであれば、心からお詫び申し下げます。
それは今、私の心を締め付けております。
自律神経の失調でしょうか、少々、めまいも起きております。
10年来の持病の高血圧もますます悪化しそうです。
少なくとも、ホーネットさんのメールが、私の体に変調をきたしたのは事実ですが、
これは身から出た錆と言うものです。
> さもなくば、コピーして我がHPとして、そのまま利用することをも辞さじ。
ホーネットさんのページですから、どうぞ、そのままご利用下さい。
「撤去せよ」とのご命令であれば、著作権者のホーネットさんのご意向に
従うより他にはありません。
ただ、しばしの間でも、ホーネットさんのページ作りをお手伝いさせていただきまし
たことは、本当に楽しい作業でした。
いろいろ勉強させていただき、ありがとうございました。
またお会いできることを期待して
これまでのお礼と、このたびのご無礼のお詫びを申し上げます。
ありがとうございました。
2002.10.5
誤字、脱字等お許し下さい。
たかはしよしひで
hop@cello.ocn.ne.jp
以上のメールを読み終わった時、私はすぐにたかはしさんへの謝罪メールを書く決心をした。
ただ、たかはしさんという気の練れた大人の男に巡り会った奇跡をつづりたかった。
もはや、私の書き込み「手塚神話のタブー」のことなど、どうでもよい。
所詮、子供だましのロボット漫画を描いた一漫画家のことだ。
私は手塚治虫など、どうでもいい。
大事なのは「人間はプライドの動物だ」と断定していた私の思想を崩すたかはしさんが現われたことだ。
多くがプライドを持つ。
手塚神話の内容の是非について、私が主張し、百万言を費やして己れの一分を通そうとしても、相手にも言い分がある。
否、その前にメンツというやっかいなものがある。
交流が断絶し、それまでの仲が水のあわになるのは、双方の思想をとことん闘わせる前に、お互いのプライドを先に出すからだ。
だが、ここにただ一人、プライドをほとんど抑えあるいは出さずに、理性と寛容を以て臨んだ人がいた。
私はあまりの意外なことの展開に、今以て信じられない。
だからこそ、アトムのことなど、どうでもいいと不承するようになった。
先に書いたように、蒸し返すなら言い分はある。
だがそれをたかはしさんに訴え直さんと委曲を尽くすのにほねをおったところで何になろう。
くだらぬロボット漫画のことに終わるのみで、得るものは何もない。
私はたかはしさんからの返信メールを読んだあと、手塚治虫に関するお互いの見解のズレを認める文面には気づいたが、もはやそれを覆い尽くして余りあるたかはしさんの寛容に心を動かされた。
以下、返信文である。
ホーネット 様
いつもお世話になっております、「懐かし掲示板」の管理人のたかはしです。
メールをありがとうございます。
私がホーネットさんを怒らせたのであれば、心からお詫び申し下げます。
反論は入らないとのことですが、反論するつもりは毛頭ございません。
(反論する言葉も浮かびませんので)
正直に申せば、このたびの理解できない状況に遭遇してとまどっております。
> 私がいったい何を言いすぎたのか、いまもって理解に苦しみます。
私は、ホーネットさんが「言い過ぎた」とは申しておりませんし、
その様な意図もありませんが、もしそうとられるのであれば、
納得させる言葉が足らないのと、私の精神がおろかなのかもしれません。
カキコミされた内容に対して、なんら苦情も申し上げてはおりませんし、
また、何に対してそのようにお怒りなのかもわかりません。
私のそのような察しの悪い、稚拙な愚かさに対してのお怒りなのでしょうか?
> それらはすべて徒党を組み、又は衆をたのんだ袋だたきです。
ホーネットさんを袋叩きにした憶えもありませんし、
私はどなたとも徒党を組んではおりません。
そう感じられたのはこれも不徳の致すところです。
> 漫画家ふぜいにことごとく先生と言わねばならぬムードは異常世界にほかならず。
先生と言っているのは私だけで、友人同士でも「君」「さん」と言う程度で
申し上げているのです。
ホーネットさんに漫画家や映画監督、音楽家など全ての方に対して
「先生」というように強要も、お願いもいたしておりません。
まして、漫画家や映画監督、権力者に対しても媚びる気持ちもいっさいございません。
ただ、芸能人にしても、呼び捨てするのは失礼ですので、
「さん」などを付けるのは最低の礼儀かと思い付けているのです。
私は手塚治虫先生は尊敬しておりますが、崇拝はしておりません。
それは円谷英二監督、黒澤 明監督、長島茂雄監督など、
多くの方に対しての気持ちとまったく同じです。
> これでもし私に謝罪する度量があらば、私もあの書き込みに対する無礼は許容しますが
私の意図と違いホーネットさんに不愉快な思いをさせたのでしたなら、
ここに心から謝罪申し上げます。
> 友人曰く、「PC世界は所詮見知らぬ同士のお友達ごっこ。気にするな。笑い飛ばせ」。
> しかし、この不健康な世界のことで、被害者に置かれたまま、
> 「あはは」は無理な注文。
お友達のそのようないささか人間性をバカにした物言いもあんまりかと思いますが、
所詮は考え方の違いだと言われればおっしゃる通りです。
> お心を入れ替える時のみ、返信願いたく、その反対の時は無用。
心を入れ替えるというのは、正直どの様にふるまえとのことなのか理解できませんが、
少なくとも、ホーネットさんに限らず、多くのみなさまに対して
無礼にならないようにと、引き続き心がけさせていただきます。
また、繰り返しになりますが、
私がホーネットさんを怒らせたのであれば、心からお詫び申し下げます。
それは今、私の心を締め付けております。
自律神経の失調でしょうか、少々、めまいも起きております。
10年来の持病の高血圧もますます悪化しそうです。
少なくとも、ホーネットさんのメールが、私の体に変調をきたしたのは事実ですが、
これは身から出た錆と言うものです。
> さもなくば、コピーして我がHPとして、そのまま利用することをも辞さじ。
ホーネットさんのページですから、どうぞ、そのままご利用下さい。
「撤去せよ」とのご命令であれば、著作権者のホーネットさんのご意向に
従うより他にはありません。
ただ、しばしの間でも、ホーネットさんのページ作りをお手伝いさせていただきまし
たことは、本当に楽しい作業でした。
いろいろ勉強させていただき、ありがとうございました。
またお会いできることを期待して
これまでのお礼と、このたびのご無礼のお詫びを申し上げます。
ありがとうございました。
2002.10.5
誤字、脱字等お許し下さい。
たかはしよしひで
hop@cello.ocn.ne.jp
以上のメールを読み終わった時、私はすぐにたかはしさんへの謝罪メールを書く決心をした。
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