亡兄を偲ぶ、つづき

2004年12月28日
私は精神年齢は幼いとよく言われるが、別の精神年齢は、むしろとうの昔に老化している。

兄を偲ぶ日記を続ける。
兄、中一の暮れ、12月6日の日記から始める。

12月6日 木曜日
今日、弟のとっている雑誌が来た。ふろくにはレコードばんがついていて、軍艦マーチ等その他三曲がふきこんであった。

これを今までのふろくと比かくしてみると、大分ごう華になっている。フィルムレコードという紙のレコードばんが発明されたのもあるが、それにしても本のふろくは進歩したといえる。

12月8日 土曜日
中学時代新年号が来た。「中学学習日記」という日記帳がついてきたので、来年から、これで日記をつけようと思う。

これに対する瀬戸先生の朱書きの指導の文がある。

「よかったね。大人になっていい思い出の記録になる」

残念ながら兄は、この記録を再び確認することなく逝ってしまった。

次に昭和38年元旦の兄の日記から。

1月1日(火) 元旦
テレビでもラジオでも、あけましておめでとうございます。本当におめでたいけさ、あまいおとそをグッとひといきにのみほすと、去年までのつかれがいっぺんにふっとんだ様な気持の良さ。

いかにも健康な中学生の正月の描写である。我が家にも楽しい時期があったのかと思いたくなるほどだ。

いや、この頃の兄の心身が健康だったのである。心身共に健康というのは、良く学び良く遊べを実践したということだ。

この3学期最後の学年末テストは確か学年一番になったのだと記憶する。
このような日記がある。

3月4日(月)
学年末テストを返してもらって、合計点761点になった。これは、今までの最高だ。あと、残っているのは美術だけだが、美術が80点以上ならば、841点になる。早く美術の点数が知りたい。

この8科目の段階で既に761点。平均点実に95点余である。
少し疲れた。お兄ちゃん、悪いけど、ここで一休みするね。

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